5月11日、カルデラ音楽祭に出演させていただきました。
すてきな出会いがたくさんありました。
演奏を聴いてくださったみなさん、
声をかけてくださったみなさん、
CDを買ってくださったみなさん、
本当にどうもありがとうございました。
そして、音楽祭を企画・準備・支援してくださったみなさん
本当にありがとうございました。
阿蘇で暮らし始めて間もなく2年。
子どもたちもまだ小さくて、地元でゆっくり歌う機会はなかなかないのですが、
音楽祭のおかげで、すばらしい環境で歌わせていただきました。
吉田ケンゴさんのパーカッションとの共演もかなって。
美しく力強い阿蘇の自然のなかで
自分を歌に還元して、みなさんとつながれて・・・それはそれは気持ちよく、
歌っていてよかったなと、歌があってよかったなと、
心から感謝する時間となりました。
本当にありがとうございました。
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阿蘇の山のなかで、子どもたちを育てながら、手作りの暮らしをしている友人が、
本当はもう帰らなきゃいけない時間なんだけど、せっかく町まで出て来たから聴きたくて、
と言って、大きい子たちをお父さんに預けて、赤ちゃんをおんぶして私の歌を聴いていってくれた。
それだけでも十分嬉しかったのだけど、
演奏後、わざわざステージに寄ってくれて、
歌を聴いて、なにかとても勇気づけられたこと、
日々の暮らしのなかで忘れてしまいがちな
自分自身のよいところ、うつくしいところを素直に思い出せたこと、
これから自分をもっと大切にしようと思えたこと、
そんなようなことを話してくれた。
本当はもっと繊細な話だったと思うのだけど
演奏終了後の慌ただしいバックステージでのやりとりで
ゆっくりは話せなくて、でもきっとまた今度ゆっくり話そうね、と約束して。
彼女の生き様は本当にたくましくて、かっこよくて、私は憧れている。
家族で山を切り開き、そこに生えていた木を使って自分たちで家を建てている。
私がいつか夢に見ていた理想の暮らしを自分たちの手で本当に実現していて
すごいなあと思う。
その彼女と、うたを通して深い思いにつながることができたこと、
彼女が自分の人生に大切な何かを、歌を通して感じ取ってくれたこと、
表現する人間にとって、これ以上のしあわせなことはない、と
うれしくて胸がいっぱいになった。
受け取ってくれるひとがいるから
歌い続けることができる、と思う。
そして、
何のために歌うのか、は
そのまま、なぜ生きるのか、につながっている。
自分が何者なのかを知り、自分のいのちを生ききること、
そして、一緒に生きるみんなが
それぞれ自分のいのちを生ききることを助けあうこと、
わたしたちは多分、そのために、ひとつひとつ別の身体になり、
人生という体験をとおしてまなびあっている。
歌やことばが、その真なる深みにつながる手助けとなれますように。
どんなことからも学びを汲み取るちからを育む、手助けとなれますように。
祈りつつ∞歌いつつ
Love&Thanks