今回のアルバムジャケットのクリエイティブを担当してくださることになった、敬愛するコピーライターの井上伸夫さん。
先日のレコーディングに同席くださり、早速すてきな記事を書いてくださいました。
さすがノブさん、私がひそかに思いつつ、うまく表現できないでいることを、見事にとらえて言葉に変換してくれました。
たくさんの方がそれぞれの場所から「いのちのものがたり」に参加してくださる過程が、再び歌へと流れ込んで行くのを感じています。
ゆか
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おとといから、10年来の友人でシンガー&ソングライターの
星野ゆかさんの2枚目のアルバムのレコーディングが続いています。
彼女は夫と子供たちふたりで311のあと南阿蘇に移り、歌をつくっています。
南阿蘇でいろいろな作物を作りながら歌を書く。
四季の移り変わりやいきもの、家族。大地に生かされている人々。
東京というシステム優先の街から生まれる音楽も大好きですが、
その東京からでも1時間も自転車で走れば(くるまや電車でもいいけどw)
日本にふつうにある、こうした営みの圧倒的な説得力が
良質な音楽として届けられると、あ、未来じゃん、と思う。
(なかでも南阿蘇はスペシャル。まだ行ったことがないけど)
音楽作りには、いろいろなやりかたがあると思います。
マスタリングを含む今までスタジオでやっていたあらゆることが、
Macと周辺機材を使えば、驚くほどの低予算で可能になりました。
とはいえ心と時間をかけて納得いくまで作りこむシゴトであることは
変わりません。人の基礎的なチカラと情熱と創造力がカギです。
ピアノ、アレンジ、レコーディングディレクターの高橋 全さん。
ギターの下舘 直樹さん。
パーカッションの花岡 英一さん。
ここ数年、ユニットと呼んでもいいくらいまで
ひとつの世界観を共有しているメンバーに加えて、
ベーシストとしてスティング宮本さん、
チェロ 諸岡 由美子さん、
バイオリン板垣 美佐緒 さん
とゲストアーティストが加わって、
透明度の高いミニマムな音と詞の世界観はそのままに、
グルーヴと厚みのある音楽に仕上がっていきつつあります。
録音は、アコースティックな音を作る環境にぴったりの、
小高い森のいただきにある、こじんまりとしたホールで続いています。
都内某所ですが、ひとまずシークレットです。(すまん)
あ、ぼくはなにを仰せつかったといえば、
アルバムジャケットのクリエイティブカントクその他雑用です。
音楽のシゴトはひさしぶりです。
たくさんの人の人生をのせた大資本レコード会社、
少数の人々の情熱が織り込まれたインディペンデントクリエイター
と違いはあります。
が、こうしてアーティストとダイレクトに作り上げていくプロセスは
得がたいものです。
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