お久しぶりです。ゆかです。
そして、早々にごめんなさい。
「一ヶ月に二回更新」の目標は早くも消え去っていました・・
これからも「ときどき更新」しますので、遊びに来てください。
みなさんお元気ですか。
私も海那も元気です。
2009年9月号の「なまえのない新聞」さんに寄稿しました。
きちんと文章を書くのは久しぶりで、
しかも自分のことじゃないので
ちゃんと勉強しないとわからないこともあって勉強になりました。
貴重な体験に感謝します。
(声をかけてくださったまりさん、ありがとう!)
途中、書いていて涙が出てとまらないことがありました。
言葉にされたがっていた想いが、いっぱいあったんだと思う。
熱くなっているのは私だけ・・ということにならないように書いたつもりですが
人に伝わるように書く、という作業は本当にむずかしい。
これもまた勉強です。
なまえのない新聞、今号の表紙はやんばるの森の絵がとてもかわいくてすてきです。
ぎっしりと中身の詰まった新聞です。
どこかで見つけたらぜひ手に取ってみてください。
以下、ゆかの原稿です。
長いのでお時間のあるときに。
でも、まずはやんばるの森のことを知りたい人はコチラへ。
http://takae.ti-da.net/
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「夢をみよう。しっかりと目を開けて」
沖縄本島北部の自然豊かな地域、やんばる(山原)。
やんばるの森には、地球上でここだけにしかいない、ヤンバルクイナ、ノグチゲラなどの珍しい生きものが数多く暮らしている。
日本の全面積の0.1%にも満たないこの森に、イタジイやオキナワウラジロガシをはじめとする1250種余の植物と、約3700種の動物(全国の10分の1を占める)が棲息し、天然記念物、絶滅危惧種、希少・貴重生物の宝庫だ。生物多様性に富むその自然は東洋のガラパゴスともよばれ、世界の学者・研究者の間でも定評がある。
そんな言葉を聴くだけで、私の細胞は深い森の空気を呼吸しはじめるようだ。
いのちの源、やんばるの森へ行ってみたい。常緑樹の木かげに憩い、岩から沁み出す清流に身体を浸したい、森に抱かれたい・・
でも私がやんばるの存在を知ったのは、息を飲むような美しい写真集でも
旅のガイドブックでもなかった。
やんばるの森にアメリカ軍のヘリパッドが作られようとしている。
森を埋め尽くしている木々を切り倒し、いのちに満ちた大地をアスファルトで覆い、
そこで米軍のヘリコプターが一日中離着陸の訓練を繰り返すーー。
私の耳にそのニュースが飛び込んで来たのは、2007年のことだった。
すでにこの森には、沖縄で最大の米軍基地、北部訓練場がある。
(総面積7.800ヘクタール。那覇市の約2倍、東京ドーム約1700個の広さ。)
ここはジャングル戦闘訓練センターとよばれ、ここでアメリカ軍は実戦を想定した
訓練をくり返している。
ベトナム戦争中には猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤の散布が行なわれたことも明らかになり、基地の環境汚染も問題になっていた。
日本とアメリカの政府は、SACO合意による、このジャングル訓練場の一部返還のかわりに、やんばるの中にある高江という集落を囲むように、6ヶ所のヘリパット建設を決定した。武器弾薬を積んだヘリコプターが、連日連夜、離着陸を繰り返すヘリパット。
そんな危険なものが村を取り囲むように6つも作られるのに、その村に住んでる人たちには何の相談もなく、日本の政府とアメリカの政府だけで勝手に決定してしまったのだ。
これまでも高江は北部訓練場から離着陸するヘリコプターの爆音や墜落の危険にさらされてきた。
「まるで戦争映画のようにいきなり大爆音でヘリコプターが間近に現れ恐ろしかった」
「夜も10時頃まで家の上を飛ぶ。窓ガラスはビリビリ、茶わんはガタガタ」
「子どもが夜中に泣きわめく。こわいこわい、と」
住民の声からは日々の生活と隣り合わせの不安がリアルに伝わってくる。
高江の住民は、2006年2月にヘリパット建設反対を決議。
でも日本政府はその声を無視して、2007年7月、強行に工事を着工した。
その日から住民たちは一日も欠かさず交代で建設予定地のゲートの前に座り込み、
計画の見直しを訴え、工事を止め続けている。
その現状を知り、全国各地から駆けつけた支援者は1万3千人以上にのぼるという。
驚くことに昨年11月には、沖縄の防衛局は座り込みをしている住民14人に対して、
工事車両が通れない妨害行為だとして、通行妨害禁止の仮処分を那覇地裁に申し立てた。
日本の政府は、法の力を使ってまで、住民の座り込みをやめさせ、アメリカ軍のヘリパットを作ろうとしている。
それもすべて私たちの税金を使って。
静かな暮らしを守りたい、子どもたちに美しい森を残したい、と願っている人を
なぜ、国は裁判で訴えなくてはならないのだろう?
住民たちは、この申し立ての却下を求める署名を全国に呼びかけているまっ最中だ。
映画「心~ククル~UAやんばるLIVE」は、
そんな高江の現状を知った、歌手UAによるやんばるの森でのLIVEと高江の様子を伝える映像だ。
「魂が喜ぶ場所。地球の生命力を感じさせてくれる場所。残さなきゃいけない場所だと思った。自らが唄うことによってやんばるの森のことをひとりでも多くの人に知ってもらいたい」
UAの思いが森の魂と響き合い、集まったみんなの祈りを力に変えてくれるようなLIVEの様子を映画は淡々と映し出す。観る者はまるで自分もそこに参加していたかのように感じ、やんばるで起きていることをもう他人事とは思えなくなる。
映画の中には、自然破壊と戦争にできるだけ加担したくないという思いから
自給自足をめざして暮らしている森岡尚子さん家族も登場する。
「私たちは知らないうちにこの仕組みを支えてしまっている」と尚子さんは語る。
「もっと知った方がいい。もっと想像した方がいい。毎日の暮らしの中の何げないひとつひとつが全て世界とつながているということを」
そう、この基地は、日本の国民のためでもない。アメリカの国民のためでもない。
でもたとえ戦争をすることで潤うひとがあっても、
限られた地球資源を奪いたいひとがあっても、
お金と市場を手中に収めたいひとがあっても、
そのひとだけでは戦争はできないのだ。
ならば、基地を、戦争をなくすことができるのも、やはりわたしたち自身にほかならないだろう。
LIVEのなかで、UAがみんなに問いかけるシーンがある。
「夢」という言葉の反対は、なんだか知っていますか。
最近の子どもは「現実」って答えるそうですが。夢の反対は「絶望」です。と。
そのとき、私は深く了解した。
平和な世界を夢みて活動をしてきて、いつも疑問に思うことがあった。
なぜ、自分はそんなにも戦争をよくないと思うのか。
もちろんひとの命や環境を破壊することは絶対にしたくない、あってはならないと思う。
でもそれと同じようにあってはならないのは、人間から夢見る自由を奪うことだ。
わたしたち人間は、夢見ることで現実をつくりだし、明日への希望を持って生きる生き物だ。
でも、ひとの魂から夢をみる自由を奪い、絶望させるのが戦争だ。
自分が本当は信じていないものを信じている振りをし、納得していないものを受け入れさせ、やりたくないとことをやらせる、それは、ひとから夢みる自由を奪い絶望させること、つまり人間にとって死を意味することだ。
それこそが戦争であり、戦争にいたるみちだ。
だとしたら
私たちはもっと自由に夢みることで、
戦争の文明を退け、世界を私たちののぞむ方向に作っていくことができるのだ、
と、そのときはっきりとわかったのだ。
映画の上映後、監督のキム・スンヨンさんは、
「子どもが生まれるまでは迷いがあった。
でもいまは、基地はいらない、ということがすっとわかる」と話してくれた。
子どもは、私たち人間の未来の夢そのもの。
何かを決めるとき、7世代先の子どものことを考えて決定をするアメリカの先住民族のように、私も自分の子どもに自信を持って手渡せるものを残したい。
生態系豊かないのちの森と、戦争のための基地。
その対比の鮮明さは私たちのいまの姿を照射しているようだ。
この映画はいま全国で上映され、やんばるを守りたいという声がさざなみのように広がっている。
ちいさなひとしずくにしか見えないかもしれない、上映活動や署名や募金や、伝えること、現地へ行くこと、メディアに訴えること、そのどれもがかけがえのない力となって、私たちの夢見る現実があらわれるだろう。
太古の昔から無数の生命を育んできたいのちの森と未来の子どもたちが私たちを見つめている。
夢を見よう。しっかりと目を開けて。
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素敵なサイトとブログを発見しました。
嬉しかったです。
もしも…お差支えなければ、
ご自宅の住所と電話をお教え下さい。
あまなちゃんに会いたいな、と思うのです。
peaceオジサン
お久しぶりです!
お元気でご活躍の様子、ときどきメールでうかがっています。
ブログを訪ねてくださってありがとうございます。
メッセージとても嬉しく拝見いたしました。
自分のことを書くなんてはずかしい・・と思いつつ、
書こうとすることで自分を見つめる時間を持つことができました。
読んでくださって本当にありがとうございます。
娘の寝静まった夜中、また書いてみようと思います。