トツキトウカの旅
ふたたび、
トツキトウカの旅に出ることになった。
夏も終わりに近づいたある日
気づいたら旅は始まっていたのだった。
知らせは、私の身体の感覚を通してふいにやってきた。
「旅が始まったよ・・・」
小さな声が、身体の内側から聴こえてくる。
胸がざわめく。
息を吸うと、全身の血がぼうっと燃えるようだった。
ああそうか、また、旅に出るんだね。
どんな旅になるんだろうね・・?
と 思いをめぐらすと、
どんな旅になっても
生きられるだけ生きるんだ
という強い思いが沸きおこってきて
わたしという個人をこえて
いのちのみなもとから
ただ
生きる
ことへの
意志が
滔々と流れ込んできた
脈打つ勢いにあらがわず
すべてを受け入れるうつわとなる
いのちのはじまりから
繰り返されてきた
いのちのうつわ
としての
いのち
を
生きる
トツキトウカ
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